2015.03.07 古いスキー道具たち(1)


 陽光がまぶしくなって、雪の多かった冬も終わりが近づいています。物置から古いスキー道具を集めてきて、昔のことを思い出しています。

私は津軽の生まれで、小学校に上がる頃に初めて履いたスキーは、木製のサンダルの木の部分がスキー板になったものでした。3年生の冬にビンディングのついたスキーを買ってもらうと、近くの斜面や、徒歩1時間ほどの笹森山(標高100mほどの丘)を滑ったものです。スキーはエッジなし、ストックは竹製で、スキーの締め具は革製、踵の留め具が鉄製で、踵の固定されないもの(フィットフェルト式?)でした。

両親もスキーを持っていてスキーは父に教わりました。父のスキーは昭和初期、札幌のHAGA製ヒッコリーの単板で、平らな鉄製のエッジつき、滑走面の溝は半円形、中国の地名がついた竹のストック、フィットフェルト式?の締め具でした。衣服も不足していた昭和20年代前半のことですから、ゲートルを巻いて出掛けたのでしょうか。古いスキー靴に防水用の馬の脂を溶かしてしみこませ、スキーには雪に合わせていろいろのワックス(クリスターとかいう黒いベタベタしたワックスもありました)を塗り、シールを利用して津軽の山々を自在に滑っていたようです。阿闍羅(あじゃら)山に行くと言って出掛けたのを覚えています。「 岩木の颪(おろし)が 吹くなら吹けよ/山から山へと われらは走る/昨日は 梵珠嶺(ぼんじゅね)/今日また 阿闍羅/煙り たてつゝ/おゝ シーハイル」(五所川原農林高校スキー部部歌)のように。

私は3年間スキーを楽しんで、5年生の春に雪のない水戸へ、さらに東京に転居しスキーとの縁が切れました。スキーとの再会は大学に入って妙高の寮で同期生達と滑った時、このときは195cmもある長い父のスキーに、カンダハーという踵を固定できるビンディングをつけて出掛けました。カンダハーには通常靴先を固定する革ベルトが着いているようですが、これは革ベルトが着けられない構造でGeneral(品名?)の刻印があります。

小さな旅の宿 Countryinn Zéphyr・・・・・・・信州歳時記(弥生)


昔のスキー
父が使い,私が引き継いだヒッコリーのスキースキーの先端(スキーを削り出すため?の突起)当時の新しい締め具、カンダハー(KANDAHAR)

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by c-inn | 2015-03-07 09:10 | 田舎暮らし
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